ビジネスチャットツールとして世界中で利用されているSlack。導入を検討しているものの、「無料プランと有料プランは何が違うの?」「どのプランを選べばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
Slackには無料のフリープランから大企業向けのEnterprise Gridまで、複数の料金プランが用意されています。プランによってメッセージの履歴保持数やファイルストレージ容量、セキュリティ機能などに大きな差があるため、チームの規模や業務内容に合ったプランを選ぶことが重要です。
この記事では、Slackの全プランの料金や機能を詳しく比較し、チーム規模や用途別におすすめのプランを紹介します。無料プランの制限事項もしっかり解説するので、プラン選びの参考にしてください。
Slackとは?基本的な特徴をおさらい
Slackは、Salesforce傘下のSlack Technologies社が提供するビジネス向けメッセージングプラットフォームです。チャンネルと呼ばれるグループチャット機能を中心に、ダイレクトメッセージ、ファイル共有、音声・ビデオ通話などの機能を備えています。
最大の特徴は、2,600以上の外部サービスと連携できる拡張性の高さです。Google Workspace、Microsoft 365、Trello、Asanaなど、日常的に使用するツールとシームレスに接続できるため、業務効率が大幅に向上します。
また、スレッド機能によって会話を整理しやすく、検索機能も充実しているため、過去のやり取りをすぐに見つけられる点も大きな魅力です。
Slackの料金プラン一覧
Slackでは、以下の4つの料金プランが提供されています。それぞれの概要を見ていきましょう。
フリープラン(無料)
小規模チームや個人での利用、あるいはSlackを試してみたい方向けのプランです。基本的なメッセージング機能は利用できますが、いくつかの制限があります。メッセージの履歴は直近90日分のみ閲覧可能で、それ以前のメッセージは非表示になります。
ファイルストレージはワークスペース全体で5GBまで。外部ツールとの連携(アプリのインテグレーション)は最大10個までという制限があります。音声・ビデオ通話は1対1のみ対応で、グループ通話(ハドルミーティング)は利用できません。
プロプラン(月額1,050円/ユーザー)
中小企業やスタートアップに適したプランです。年払いの場合は月額925円/ユーザーとなり、コストを抑えられます。フリープランの制限が大幅に緩和され、メッセージ履歴は無制限で保存されます。
ファイルストレージは1ユーザーあたり10GBに拡大。外部ツール連携の上限もなくなり、必要なアプリを自由に追加できます。グループでのハドルミーティングも利用可能になるため、ちょっとした打ち合わせにも便利です。

ビジネスプラスプラン(月額1,800円/ユーザー)
セキュリティやコンプライアンスを重視する中堅企業向けのプランです。年払いだと月額1,600円/ユーザーになります。プロプランのすべての機能に加え、SAML認証によるシングルサインオン(SSO)や、データのエクスポート機能が利用可能です。
また、メッセージやファイルの保持ポリシーをカスタマイズでき、コンプライアンス要件に対応できます。ユーザーのプロビジョニング・デプロビジョニングの自動化にも対応しており、IT管理者の負担を軽減します。
Enterprise Gridプラン(要問い合わせ)
大企業向けのプランで、料金は個別見積もりとなります。複数のワークスペースを一元管理でき、組織全体でSlackを統一的に運用できます。最大50万人のユーザーに対応し、99.99%のSLA(サービスレベル保証)が提供されます。
HIPAA対応やデータ損失防止(DLP)など、エンタープライズレベルのセキュリティ・コンプライアンス機能が充実しているのが特徴です。
無料プランと有料プランの主な違い
フリープランと有料プランの違いを、特に重要なポイントに絞って解説します。
メッセージ履歴の保持期間
最も大きな違いがメッセージの保持期間です。フリープランでは直近90日分のメッセージしか閲覧できません。一方、プロプラン以上ではすべてのメッセージ履歴を無制限に保存・検索できます。
プロジェクトの引き継ぎや過去の意思決定を振り返る際に、メッセージ履歴があるかないかは業務効率に直結します。チームの規模が大きくなるほど、この差は顕著になります。
ファイルストレージ
フリープランのストレージはワークスペース全体で5GB。画像やドキュメントを頻繁に共有するチームでは、すぐに上限に達してしまいます。プロプランでは1ユーザーあたり10GB、ビジネスプラスでは1ユーザーあたり20GBに増加します。
外部サービス連携(インテグレーション)
フリープランでは最大10個までしか外部アプリを連携できません。Google DriveやGitHub、Jiraなど、業務で使うツールが多い場合はすぐに上限に達します。有料プランでは連携数の制限がなく、必要なアプリを自由に追加可能です。
音声・ビデオ通話
フリープランでの音声・ビデオ通話は1対1のみ。有料プランではハドルミーティング(グループ通話)が利用でき、最大50人までの参加が可能です。画面共有機能も付いているため、簡易的なオンライン会議ツールとしても活用できます。

セキュリティ・管理機能
フリープランでは基本的なセキュリティ機能のみですが、ビジネスプラス以上ではSAML SSO、データエクスポート、カスタム保持ポリシーなどの高度なセキュリティ・管理機能が利用可能です。情報セキュリティポリシーが厳しい企業では、ビジネスプラス以上のプランが必要になるケースが多いでしょう。
- フリープラン:個人や小規模チームの試用向け
- プロプラン:中小企業の本格導入に最適
- ビジネスプラス:セキュリティ重視の中堅企業向け
- Enterprise Grid:大企業の全社導入向け
プラン選びのポイント:チーム規模・用途別おすすめ
5人以下のチーム
メンバーが少なく、Slackを試してみたい段階ならフリープランで十分です。90日分のメッセージ履歴があれば、短期プロジェクトには問題ありません。ただし、長期的に利用する予定なら、早い段階でプロプランへの移行を検討しましょう。
10〜50人のチーム
この規模になると、フリープランの制限が業務に支障をきたす場面が増えてきます。プロプランの年払い(月額925円/ユーザー)がコストパフォーマンスに優れており、おすすめです。外部ツール連携も自由に使えるため、業務効率化が進みます。
50人以上の組織
50人を超える組織では、セキュリティやユーザー管理の重要性が高まります。ビジネスプラスプランでSSOやデータ管理機能を活用するのが適切です。複数部門でワークスペースを分ける必要がある場合は、Enterprise Gridも選択肢に入ります。
Slackの無料プランで上手に使うコツ
コストをかけずにSlackを活用したい場合、以下の工夫が有効です。
まず、重要な情報はSlack上だけに残さず、GoogleドキュメントやNotionなど外部ツールに転記しておく習慣をつけましょう。90日後にメッセージが見えなくなっても、重要な情報を失わずに済みます。
また、インテグレーションの上限は10個なので、本当に必要なアプリを厳選して連携してください。不要になったインテグレーションはこまめに削除することで、枠を有効活用できます。
ファイル共有はSlack上に直接アップロードするのではなく、Google DriveやDropboxのリンクを共有する方法に切り替えると、5GBのストレージ制限を気にせず運用できます。

Slackと競合ツールの料金比較
Slackの料金感を把握するために、競合ツールとの比較も確認しておきましょう。
Microsoft Teamsは、Microsoft 365の一部として提供されており、すでにMicrosoft 365を契約している企業であれば追加費用なしで利用可能です。ただし、単体での利用はできず、Microsoft 365のライセンスが必要です。
Google Chatは、Google Workspaceに含まれるサービスで、Business Starterプラン(月額800円/ユーザー)から利用できます。メール、カレンダー、ドライブなども含まれるため、Google製品で統一するなら選択肢になります。
Chatworkは国産のビジネスチャットで、無料プランや月額700円/ユーザーの有料プランを提供しています。日本語サポートが充実しているのが強みです。
まとめ:Slackのプラン選びは「メッセージ履歴」が判断基準
Slackの無料プランと有料プランの最大の違いは、メッセージ履歴の保持期間です。90日分で足りるかどうかが、プラン選びの第一の判断基準になります。
個人利用や短期プロジェクトであればフリープランで問題ありませんが、継続的にチームで利用する場合はプロプラン以上を検討してください。年払いにすることで月額925円/ユーザーとなり、コストパフォーマンスも良好です。
セキュリティ要件がある企業はビジネスプラス、大規模組織はEnterprise Gridを検討しましょう。まずはSlack公式サイトでフリープランを試してみて、自社に合ったプランを見極めるのがおすすめです。

参考リンク:Slack料金プラン(公式) / Slackヘルプセンター


