給与計算ソフトを探していると、必ず候補に挙がるのが弥生シリーズです。弥生株式会社は会計ソフト「弥生会計」で圧倒的な知名度を持ち、その給与計算版が「弥生給与 Next」です。従来のデスクトップ版からクラウド版へとリニューアルされ、月額900円から利用できる手頃な価格設定が注目を集めています。
しかし「実際の使い勝手はどうなのか」「本当にコスパがいいのか」は気になるところです。この記事では、弥生給与 Nextの特徴やメリット・デメリットを整理し、料金プランや使い方について検証します。

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弥生給与 Nextとは?サービスの概要
基本情報
弥生給与 Nextは、弥生株式会社が提供するクラウド型の給与計算ソフトです。給与計算・賞与計算を中心に、Web給与明細の配布、年末調整、勤怠管理、労務管理まで対応しています。従来のデスクトップ版「弥生給与」のクラウド後継版という位置づけで、弥生の操作感を維持しながらクラウドならではの利便性を加えた設計です。
主な機能
弥生給与 Nextの機能は大きく5つの領域に分かれています。
給与・賞与計算では、勤怠情報を入力すれば社会保険料・所得税・住民税の控除を自動で計算します。Web給与明細では、従業員のスマートフォンやPCに給与明細を電子配布できます。年末調整は、従業員がオンラインで各種控除の申告を行い、源泉徴収票まで自動生成されます。勤怠管理では打刻や残業計算に対応し、労務管理では入退社手続きや従業員情報の管理が可能です。
なお、デスクトップ版から移行する場合は、移行作業に入る前に現行データの控えを手元に残しておくと安心です。クラウドに載せてしまえばあとはサービス側で保全されますが、切り替えの当日だけは自前のバックアップがあると気持ちに余裕が出ます。持ち運びのしやすい外付けSSDを1台用意しておく担当者が多いようです。
弥生給与 Nextの評価されやすい点(編集部の整理)
操作画面がシンプルで迷わない
ITreviewでの評価は3.9(287件のレビュー)と高水準です。操作面では「やることリスト」で手順が示されるため、給与計算に慣れていない担当者でも進めやすい設計です。弥生シリーズ全体に共通するわかりやすいUI設計が、給与計算ソフトでも活かされています。
社会保険料や税率の自動更新が助かる
社会保険料率や所得税の税率改定が自動で反映される点は、クラウド型ならではの強みです。法改正のたびに手動で更新する手間がかからず、計算ミスのリスクを減らせます。
弥生会計 Nextとの連携がスムーズ
弥生会計 Nextを利用している企業は、給与仕訳のデータを自動で会計ソフトに反映できます。二重入力が不要になるため、経理部門の作業効率が向上します。弥生シリーズで統一するメリットの一つです。
コストパフォーマンスが高い
月額900円(エントリーライトプラン)からという料金設定は、クラウド給与計算ソフトの中でもかなり手頃な部類です。初期費用も無料のため、小規模企業やスタートアップでも導入のハードルが低い点もメリットです。


弥生給与 Nextの気になりやすい点(編集部の整理)
機能がプランごとに制限されている
弥生給与 Nextは複数のプランが用意されていますが、安価なプランでは使える機能が制限されている点に注意が必要です。たとえば、エントリーライトプランではWeb給与明細の配布が可能ですが、年末調整や勤怠管理は上位プランでの対応になります。必要な機能がどのプランに含まれているかを事前に確認しましょう。
基本利用人数を超えると従量課金が発生する
各プランには基本利用人数(3名または5名)が設定されており、超過分は1名あたり月額200円~400円の追加料金が発生します。従業員数が多い企業では、追加料金が積み上がって想定以上のコストになることがあるため、事前にシミュレーションしておくのが賢明です。
外部サービスとの連携がやや弱い
弥生シリーズ内(弥生会計 Nextなど)との連携は充実していますが、他社の勤怠管理サービスやSmartHRなどの人事労務サービスとのAPI連携はまだ発展途上です。すでに他社のツールを使っている場合は、連携の可否を事前に確認してください。
弥生給与 Nextの料金プラン
プラン一覧
弥生給与 Nextは初期費用0円で、以下のプランが用意されています(年契約の場合)。
エントリーライトは年額9,000円(月額900円相当)で、給与・賞与計算とWeb給与明細の基本機能が使えます。エントリーは年額20,400円(月額2,040円相当)で、エントリーライトの機能に加えて年末調整や源泉徴収票の作成に対応しています。ベーシックライトは年額36,000円(月額3,600円相当)で、勤怠管理機能が追加されます。ベーシックは年額55,200円(月額5,520円相当)で、さらに労務管理機能が追加されます。ベーシックプラスは年額84,000円(月額8,400円相当)で、全機能が利用でき、電話サポートも含まれます。
従量課金について
基本利用人数(多くのプランで3名、ベーシックプラスで5名)を超える場合は、以下の追加料金が発生します。Web給与明細・年末調整・源泉徴収票の配信は1名あたり月額200円、勤怠管理は1名あたり月額300円、労務管理は1名あたり月額400円です。
無料体験
最大2か月間の無料体験が用意されており、ベーシックプラス相当の機能を試せます(一部機能を除く)。導入前に実際の操作感を確認できるため、まずは無料体験から始めるのがおすすめです。
弥生会計 Nextとのセット購入で初年度25%オフのキャンペーンが実施されていることがあります。会計ソフトも検討中であれば、セット購入がお得です。最新のキャンペーン情報は弥生公式サイトで確認してください。
弥生給与 Nextの基本的な使い方
ステップ1:従業員情報の登録
まず従業員の氏名、住所、銀行口座、社会保険・雇用保険の情報を登録します。CSVインポート機能があるため、Excelで管理していたデータを一括で取り込むことも可能です。
ステップ2:毎月の給与計算
勤怠情報(出勤日数、残業時間、欠勤日数など)を入力すると、社会保険料・所得税・住民税の控除が自動で計算され、手取り額が算出されます。勤怠管理機能を有効にしている場合は、打刻データが自動で反映されるため、手入力の必要がありません。
とはいえ、勤怠管理機能を使わないプランでは出勤日数や残業時間を毎月手で打ち込むことになります。ノートPCで作業していると数字の入力が想像以上に負担になるので、外付けのテンキーを足しておくと入力のテンポが変わります。
ステップ3:給与明細の配布
計算結果が確定したら、Web給与明細として従業員に配布します。従業員はスマートフォンやPCから給与明細を確認でき、PDF形式でダウンロードも可能です。紙の印刷・封入・配布が不要になるため、管理部門の作業時間が短縮されます。


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弥生給与 Nextが向いている企業・向いていない企業
向いている企業
弥生会計 Nextをすでに利用している企業は、データ連携のメリットが大きいため最優先の選択肢です。また、従業員数が少ない小規模企業やスタートアップで、できるだけ低コストで給与計算を始めたい場合にも適しています。操作画面がシンプルなため、給与計算ソフト未経験の担当者がいる企業にも向いています。
向いていない企業
他社の勤怠管理サービスやSmartHRなどの人事労務サービスをメインで使っている企業は、連携面で不便を感じる可能性があります。また、従業員数が50名を超える規模の企業では、従量課金の積み上がりにより他サービスと比べてコストメリットが薄れるケースがあります。
弥生給与 Nextと他サービスの比較
弥生給与 Next vs freee人事労務
freee人事労務は給与計算に加えて勤怠管理・入退社手続き・年末調整をワンパッケージで提供しており、オールインワン型のサービスです。一方、弥生給与 Nextはプラン別に機能が段階的に追加される仕組みで、必要な機能だけを選んでコストを抑えられるのが強みです。「全部入りがいい」ならfreee、「必要最低限から始めたい」なら弥生が適しています。
弥生給与 Next vs マネーフォワード クラウド給与
マネーフォワード クラウド給与はマネーフォワード クラウド会計との連携が強みで、バックオフィス業務全体をマネーフォワードで統一している企業に適しています。弥生給与 Nextは弥生会計 Nextとの連携が強みなので、すでにどちらの会計ソフトを使っているかで選択が変わるのが実情です。
よくある質問
デスクトップ版の弥生給与からの移行はスムーズ?
弥生株式会社はデスクトップ版からクラウド版への移行支援を提供しています。データの引き継ぎツールが用意されており、従業員情報や給与テーブルをスムーズに移行できるよう設計されています。
社労士との連携は可能?
社労士のアカウントを発行してデータを共有することが可能です。社労士側でも弥生給与 Nextの操作に対応していれば、月次の給与データ確認や年末調整のサポートがスムーズに行えます。
途中でプランを変更できる?
プランのアップグレードは可能です。最初はエントリーライトから始めて、年末調整の時期にエントリーにアップグレードするという使い方もできます。ダウングレードについては契約更新時の対応になる場合があるため、事前に確認してください。
弥生給与 Nextの無料体験期間は最大2か月です。体験期間中に作成したデータは本契約後も引き継がれますが、体験期間が終了すると一部の機能にアクセスできなくなるため、早めに本契約の判断をしましょう。
まとめ
弥生給与 Nextは、月額900円からという手頃な価格設定と、シンプルな操作画面が魅力のクラウド型給与計算ソフトです。社会保険料や税率の自動更新により計算ミスのリスクを減らせるほか、弥生会計 Nextとの連携による業務効率化も大きなメリットです。
一方で、外部サービスとの連携がやや限定的な点や、従業員数が増えると従量課金が積み上がる点は留意が必要です。まずは最大2か月の無料体験を活用して、自社の業務に合うかどうかを確かめてから導入を判断してください。
弥生給与 Nextの詳細は弥生公式サイトで確認できます。また、ユーザーの口コミはITreviewの弥生給与 NextレビューページやBOXILの弥生給与 Nextページも参考になります。
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