プロジェクト管理やタスク管理のツールを探していると、必ず候補に挙がるのがNotionとTrelloです。どちらも高い人気を誇るサービスですが、「結局どっちを使えばいいの?」と迷っている方は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、NotionとTrelloは得意分野が異なるツールです。Trelloはシンプルなタスク管理に特化し、Notionはタスク管理を含む多機能なワークスペースを提供します。どちらが優れているかではなく、自分の用途やチームのニーズに合った方を選ぶことが大切です。
この記事では、NotionとTrelloの機能、料金、使い勝手を多角的に比較し、用途別にどちらがおすすめかを解説します。
NotionとTrelloの基本情報
Notionとは
Notionは「オールインワンワークスペース」を掲げるツールで、ドキュメント作成、データベース、タスク管理、Wiki、カレンダーなどの機能を一つのアプリに統合しています。テキスト、画像、埋め込みコンテンツなどを自由に組み合わせてページを作成できる柔軟性の高さが特徴です。
「何でもできるツール」としての汎用性の高さがNotionの最大の強みであり、プロジェクト管理からナレッジベース、議事録管理まで幅広い用途に対応します。
Trelloとは
Trelloは、Atlassian社が提供するタスク管理ツールです。カンバンボード方式を採用しており、タスクを「カード」として作成し、「リスト」と呼ばれる列で管理します。「To Do」「進行中」「完了」のように列を設定し、カードをドラッグ&ドロップで移動させるだけでタスクの進捗を管理できます。
直感的な操作性とシンプルさがTrelloの最大の強みで、ITに詳しくないメンバーでもすぐに使い始められます。

機能比較:NotionとTrelloの違い
タスク管理機能
Trelloのタスク管理はカンバンボード方式が基本です。カードにはチェックリスト、期限、担当者、ラベル、添付ファイルなどを設定でき、タスクに必要な情報をコンパクトにまとめられます。カードの移動はドラッグ&ドロップで直感的に行え、タスクの進捗状況を視覚的に把握しやすいのが魅力です。
Notionでもカンバンボード形式のタスク管理は可能ですが、それだけにとどまりません。テーブル表示、カレンダー表示、ギャラリー表示、タイムライン表示など、同じデータを複数のビューで切り替えて表示できます。タスクの一覧を表形式で見たいときはテーブル、スケジュール感を把握したいときはカレンダー、という使い分けが自由自在です。
ドキュメント作成機能
ここがNotionとTrelloの最も大きな違いです。
Notionは高機能なドキュメントエディタを内蔵しており、Markdown風の記法で文章を書けます。テキスト、見出し、箇条書き、コードブロック、表、画像、動画、埋め込みウィジェットなどを自在に組み合わせてページを作成可能。複数人での同時編集にも対応しています。
一方、Trelloにはドキュメント作成機能がありません。カードの説明欄にテキストを書くことはできますが、長文のドキュメントやWikiを作成する用途には向いていません。議事録や仕様書などのドキュメント管理も必要な場合は、Google DocsやConfluenceとの併用が前提になります。
データベース機能
Notionの大きな強みがデータベース機能です。リレーション(テーブル間のリンク)、ロールアップ(関連データの集計)、フィルター、ソートなどの機能を使って、構造化されたデータ管理が可能です。顧客管理、在庫管理、コンテンツカレンダーなど、さまざまな用途のデータベースを自由に構築できます。
Trelloにはデータベース機能はなく、あくまでタスク(カード)の管理に特化しています。データの構造化やリレーションが必要な場合は、NotionやAirtableなどの別ツールが必要です。

カスタマイズ性
Notionはカスタマイズの自由度が非常に高く、ページの構成やレイアウトを完全に自分好みに作り込めます。テンプレートギャラリーから既存のテンプレートをコピーして使うことも、ゼロから独自のワークスペースを構築することも可能です。
Trelloのカスタマイズは、Power-Ups(拡張機能)を追加することで行います。カレンダー表示、Googleドライブ連携、投票機能など、200以上のPower-Upsが用意されています。ただし、無料プランではPower-Upsの数に制限があります。
学習コスト
Trelloは初見でも使い方がわかるほどシンプルで、学習コストが非常に低いのが魅力です。チーム全員がすぐに使い始められるため、導入障壁が低いです。
Notionは機能が多い分、使いこなすまでに時間がかかります。基本的な操作は簡単ですが、データベースのリレーションや関数、テンプレートのカスタマイズなどを活用するには学習が必要です。
料金比較
Notionの料金プラン
- フリー:個人利用は無制限。ゲスト招待は10人まで
- プラス:月額1,650円/ユーザー(年払い)。チームでの利用向け
- ビジネス:月額2,500円/ユーザー(年払い)。高度な管理機能付き
- エンタープライズ:要問い合わせ。SSO、監査ログなど
Trelloの料金プラン
- Free:ボード数10枚まで。Power-Ups無制限
- Standard:月額5ドル/ユーザー(年払い)。ボード数無制限
- Premium:月額10ドル/ユーザー(年払い)。タイムライン・カレンダー表示
- Enterprise:月額17.50ドル/ユーザー(年払い)。組織全体の管理機能
個人利用の場合、Notionは無料プランでほぼすべての機能が制限なく使えるため、コストパフォーマンスはNotionに軍配が上がります。Trelloの無料プランはボード数が10枚に制限されるため、プロジェクトが増えるとすぐに上限に達します。
チーム利用の場合は、NotionのプラスプランとTrelloのStandardプランが近い価格帯で、機能の豊富さではNotionが有利です。

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用途別おすすめ:どっちを選ぶべき?
Trelloがおすすめなケース
以下に当てはまる方にはTrelloがおすすめです。
- シンプルなタスク管理だけしたい:余計な機能がなく、タスク管理に集中できる
- チーム全員のITリテラシーが高くない:5分で使い方を覚えられるシンプルさ
- すでにドキュメント管理ツールがある:Google DocsやConfluenceと併用する前提なら、タスク管理はTrelloで十分
- アジャイル開発のカンバンとして使いたい:スプリント管理に最適なシンプルさ
Notionがおすすめなケース
以下に当てはまる方にはNotionがおすすめです。
- タスク管理とドキュメント管理を一元化したい:ツールの数を減らせる
- 複数のビューでデータを見たい:テーブル、カンバン、カレンダーの切り替え
- ナレッジベース(社内Wiki)も作りたい:ドキュメント機能が充実
- 個人の情報管理ツールとして使いたい:メモ、日記、読書記録なんでもOK
- カスタマイズを楽しみたい:自分好みのワークスペースを構築できる
両方使い分けるという選択肢
NotionとTrelloは競合するようで、実は併用することも可能です。例えば、日々の細かいタスク管理はTrelloのカンバンで直感的に管理し、プロジェクト全体の情報(仕様書、議事録、データベースなど)はNotionで管理するという使い分けです。
ただし、ツールが増えると情報が分散するデメリットもあります。どちらかに統一できるなら統一した方が運用はシンプルです。迷ったら、まずはNotionを試してみて、多機能すぎると感じたらTrelloに切り替えるのがおすすめです。
移行の手順と注意点
TrelloからNotionに移行する場合、Notionには公式のTrelloインポート機能が搭載されています。Notionの設定から「インポート」→「Trello」を選択し、Trelloアカウントを連携するだけで、ボードとカードの情報をNotionに取り込めます。
ただし、インポートされたデータのレイアウトは完全には再現されないため、移行後に手動でビューの設定やページ構成を調整する必要があります。大量のデータがある場合は、段階的に移行するのが安全です。
まとめ:目的で選べば失敗しない
NotionとTrelloの比較をまとめると、以下のようになります。
Trelloは「シンプルにタスクを管理したい」人向け。余計な機能がなく、チーム全員がすぐに使い始められるのが最大の強みです。
Notionは「タスク管理だけでなく、ドキュメントやデータベースも含めて情報を一元管理したい」人向け。学習コストはやや高いですが、使いこなせば複数のツールをNotionひとつに集約できます。
どちらも無料プランが用意されているので、まずは両方試してみて、自分の業務スタイルに合う方を選んでください。

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参考:Notion公式サイト / Trello公式サイト


