プロジェクト管理ツール「Asana(アサナ)」の導入を検討する際、最も気になるのが料金プランではないでしょうか。Asanaには無料プランが用意されていますが、有料プランとの機能差を正しく理解しておかないと、「無料で始めたけど必要な機能が使えなかった」「有料にしたけどオーバースペックだった」ということになりかねません。
Asanaは、タスク管理からプロジェクトのポートフォリオ管理まで幅広い機能を持つクラウド型のワークマネジメントツールです。Google、Amazon、国内でもソフトバンクやパナソニックなど、多くの大手企業が導入しており、その信頼性と機能性は折り紙つきです。
この記事では、Asanaの全プランの料金と機能を比較し、どのプランがどんなチームに向いているかを具体的に解説します。自社に最適なプラン選びの参考にしてください。

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Asanaの料金プラン一覧
Asanaには、以下の4つの料金プランがあります(料金は年払いの場合の1ユーザーあたり月額)。
| プラン名 | 月額料金 | ユーザー上限 | 対象 |
|---|---|---|---|
| Personal(無料) | 0円 | 10人まで | 個人・小チーム |
| Starter | $10.99/人 | 500人まで | 成長中のチーム |
| Advanced | $24.99/人 | 無制限 | 部門横断チーム |
| Enterprise | 要問合せ | 無制限 | 大規模組織 |
月払いの場合は上記より割高になるため、長期利用が前提であれば年払いのほうがお得です。30日間の無料トライアルも用意されており、有料機能を試してから判断することもできます。
Personal(無料)プランの機能と制限
使える機能
Personalプランは、10ユーザーまで無料で利用できるプランです。基本的なタスク管理に必要な機能は一通り揃っています。
- タスクの作成・アサイン・期限設定
- プロジェクトの作成(リスト表示・ボード表示)
- ファイル添付(100MBまで/ファイル)
- カレンダー表示
- コメント・いいね機能
- Slack・Google Calendar・Microsoft Teamsとの連携
- モバイルアプリ
個人のタスク管理や、少人数のチームでのシンプルなプロジェクト管理であれば、Personalプランで十分に対応できます。
Personalプランの主な制限
ただし、無料プランにはいくつかの重要な制限があります。
- タイムライン表示(ガントチャート)が使えない
- カスタムフィールドが使えない
- フォーム機能が使えない
- マイルストーン機能が使えない
- ワークフロー自動化(ルール)が使えない
- ダッシュボード機能に制限あり
タイムライン表示(ガントチャート)は、スケジュール管理において非常に重要な機能です。プロジェクトの全体像を俯瞰したい場合は、有料プランの導入を検討しましょう。
なお、ガントチャートは横方向に長く伸びるビューなので、画面が狭いと左右のスクロールが増えて確認しづらくなります。横幅の広いディスプレイに変えるだけで見え方が変わるため、あわせて検討する方もいます。


Starter(有料)プランの機能
Personalからの主な追加機能
Starterプランは月額$10.99/人(年払い)で、Personalプランの制限を大幅に解除した中間グレードのプランです。
- タイムライン表示(ガントチャート)
- ワークフロー自動化(ルール):250アクション/月
- フォーム機能
- カスタムフィールド
- マイルストーン
- タスクのテンプレート
- ダッシュボード(無制限)
- 管理者コンソール
- Google SSO連携
Starterプランが向いているチーム
Starterプランは、10人を超えるチームや、タイムラインでスケジュール管理をしたいチームに最適です。カスタムフィールドを使えば、優先度、カテゴリ、見積もり工数など、チーム独自の項目をタスクに追加できるため、管理の精度が上がります。
ワークフロー自動化も大きな魅力です。「タスクが完了になったら、次の担当者に自動でアサインする」「期限日の3日前に自動でリマインドする」など、手作業を減らすルールを設定できます。
Advanced(上位)プランの機能
Starterからの主な追加機能
Advancedプランは月額$24.99/人(年払い)で、より高度な管理機能と分析機能が追加されます。
- ポートフォリオ機能(複数プロジェクトの横断管理)
- ゴール機能(OKR管理)
- ワークフロー自動化:25,000アクション/月
- カスタムルールビルダー
- 承認リクエスト
- 校正機能
- 高度なレポーティング
- SAML認証
- データエクスポート
Advancedプランが向いているチーム
Advancedプランは、複数のプロジェクトを同時に管理するマネージャーや、部門横断型のプロジェクトが多い組織に向いています。ポートフォリオ機能を使えば、全プロジェクトの進捗状況を1つのダッシュボードで俯瞰でき、リソースの偏りやスケジュールの遅延を早期に発見できます。
ゴール機能では、会社全体のOKR(目標と成果指標)を設定し、各プロジェクトやタスクとの紐づけが可能です。「この作業は会社の目標にどう貢献しているのか」を可視化できるため、チームのモチベーション向上にもつながります。


Enterprise(大企業向け)プランの機能
Advancedからの主な追加機能
Enterpriseプランは大規模組織向けのプランで、料金は個別見積もりとなっています。
- カスタムブランディング
- データ損失防止(DLP)
- SCIM対応(ユーザープロビジョニング自動化)
- カスタムデータレジデンシー(データ保存地域の指定)
- 24/7優先サポート
- 専任のカスタマーサクセスマネージャー
セキュリティ要件が厳しい企業や、数百〜数千人規模での導入を予定している組織が対象です。一般的な中小企業であれば、StarterまたはAdvancedプランで十分対応できます。
とはいえ、ツール側のセキュリティ機能をどれだけ強化しても、実際に作業する端末が無防備では意味がありません。会社支給ではないPCからAsanaにアクセスする機会があるなら、端末側の対策も合わせて見直しておきたいところです。
プラン別比較表
| 機能 | Personal | Starter | Advanced | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| タスク管理 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ボード表示 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| カレンダー表示 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| タイムライン | × | ○ | ○ | ○ |
| カスタムフィールド | × | ○ | ○ | ○ |
| ワークフロー自動化 | × | 250回/月 | 25,000回/月 | 無制限 |
| ポートフォリオ | × | × | ○ | ○ |
| ゴール(OKR) | × | × | ○ | ○ |
| SAML認証 | × | × | ○ | ○ |
| SCIM | × | × | × | ○ |
どのプランを選ぶべき?タイプ別おすすめ
個人やフリーランス → Personal(無料)
個人のタスク管理が目的であれば、Personalプランで十分です。10人までのチームでの利用も可能なので、フリーランスと発注者の間でのタスク共有にも使えます。まずは無料で始めて、必要性を感じてから有料プランに切り替えましょう。
10〜50人のチーム → Starter
10人を超えるチームや、ガントチャートでスケジュール管理をしたい場合は、Starterプランがベストです。1人あたり$10.99/月という料金は、プロジェクト管理ツールとしては標準的な価格帯であり、コストパフォーマンスは高いと言えます。
複数プロジェクト・部門横断 → Advanced
マネージャーが複数のプロジェクトを同時に管理する必要がある場合や、部門間の連携が頻繁に発生する組織では、Advancedプランのポートフォリオ機能とゴール機能が大きな価値を発揮します。
迷ったらまずはPersonal(無料)で始めて、物足りなくなったらStarterに移行するのが賢い選択です。30日間の無料トライアルで有料機能を試してから判断することもできます。
もっとも、ツールを入れただけで進行が良くなるわけではなく、タスクの分解の仕方や進捗の追い方といった基本の型があってこそ機能が生きてきます。マネジメントの考え方から整理したい方には、体系立てて解説された入門書を1冊手元に置いておく方法もあります。
Asanaと他ツールの料金比較
| ツール | 無料プラン | 有料最低月額 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Asana | 10人まで | $10.99/人 | 多機能・拡張性高い |
| Trello | 無制限 | $5/人 | シンプル・カンバン特化 |
| Backlog | なし | 2,970円/月〜 | 国産・日本語対応充実 |
| Jira | 10人まで | $7.91/人 | 開発チーム向け |
| Notion | 無制限 | $10/人 | ドキュメント統合型 |
Asanaの料金は業界標準的な水準です。ただし、シンプルなタスク管理だけが目的であればTrelloのほうが安く、開発チーム向けならJiraが機能面で優れています。自社に必要な機能を明確にしたうえで比較検討しましょう。


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まとめ
Asanaの料金プランは、Personal(無料)、Starter($10.99/人)、Advanced($24.99/人)、Enterprise(要問合せ)の4段階構成です。無料プランでも基本的なタスク管理は可能ですが、タイムライン表示やワークフロー自動化、ポートフォリオ管理といった高度な機能は有料プランでのみ利用できます。
最適なプラン選びのコツは、「今の自分たちに必要な機能」と「半年後に必要になりそうな機能」を見極めることです。まずはPersonalプランで使い始め、チームの成長に合わせてプランをアップグレードしていく段階的なアプローチがおすすめです。30日間の無料トライアルを活用して、有料機能の価値を実際に体感してみてください。
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