Slackを使い始めたものの、「チャンネルって何」「DMとの違いが分からない」「便利な機能があるらしいけど使いこなせていない」と感じている方は多いのではないでしょうか。Slackは世界中で利用されているビジネスチャットツールですが、機能が豊富なだけに最初は戸惑いがちです。
Slackの基本操作自体は難しくありません。「チャンネル」「メッセージ」「メンション」「リアクション」の4つの概念さえ理解すれば、日常的なコミュニケーションは問題なくこなせます。その上で便利な機能を少しずつ覚えていけば、チーム全体の生産性の向上が期待できます。
この記事では、Slackの基本操作から知っておくと便利な機能まで、初めての方でも安心して使い始められるようステップバイステップで解説します。

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Slackとは
サービスの基本情報
Slack(スラック)は、Salesforce傘下のSlack Technologies, Inc.が提供するクラウド型ビジネスコミュニケーションツールです。2013年にサービスを開始し、現在では世界75万社以上、デイリーアクティブユーザー3,200万人以上が利用しています。
メールに代わるコミュニケーション手段として普及し、チャット・ファイル共有・ビデオ通話・外部ツール連携など、ビジネスに必要なコミュニケーション機能を1つのプラットフォームに集約しています。
Slackの主な特徴
- チャンネルベースの会話:話題ごとに会話を整理
- リアルタイムメッセージング:即座にメッセージを送受信
- 2,600以上のアプリ連携:Google Drive・Trello・GitHub等と統合
- 検索機能:過去のメッセージやファイルを横断検索
- ハドルミーティング:ワンクリックで音声・ビデオ通話
- ワークフロー自動化:定型作業を自動化
Slackの始め方
ワークスペースに参加する
Slackを使い始めるには、まず「ワークスペース」に参加する必要があります。通常は、会社の管理者から招待メールが届くか、招待リンクが共有されます。
- 招待メールのリンクをクリック
- 名前とパスワードを設定
- プロフィール画像を設定(任意)
- デスクトップアプリまたはブラウザで利用開始
Slack公式サイトから自分でワークスペースを作成することも可能です。無料プランであればクレジットカードの登録なしで始められます。
デスクトップアプリのインストール
Slackはブラウザでも利用できますが、デスクトップアプリの方が通知やショートカットの対応が充実しているため、インストール推奨です。Windows・Mac・Linux版が用意されています。
基本操作を覚える
チャンネルの仕組み
Slackの最も重要な概念が「チャンネル」です。チャンネルとは、話題ごとに作られた会話の場所のことです。
メールのように個人宛にメッセージを送るのではなく、チャンネルに投稿することで関係者全員が情報を共有できます。チャンネルは大きく分けて以下の3種類があります。
- パブリックチャンネル(#):ワークスペースの全メンバーが閲覧・参加できる
- プライベートチャンネル(🔒):招待されたメンバーのみ閲覧・参加できる
- ダイレクトメッセージ(DM):1対1または少人数の個別メッセージ
一般的なチャンネル名の付け方には規則があり、多くの企業では以下のような命名規則を採用しています。
- #general:全社連絡
- #random:雑談
- #team-営業、#team-開発:部署別
- #project-〇〇:プロジェクト別
- #ask-〇〇:質問用


メッセージの送信
チャンネルまたはDMを選択し、画面下部のメッセージ入力欄にテキストを入力してEnterキーで送信します。Shift+Enterで改行を入れられます。
メッセージでは以下の書式が使えます。
- 太字:テキストを * で囲む(*太字*)
- 斜体:テキストを _ で囲む(_斜体_)
コード:テキストを ` で囲む(`コード`)- 取り消し線:テキストを ~ で囲む(~取り消し~)
- 箇条書き:行頭に「-」または「*」を入力
- 番号付きリスト:行頭に「1.」を入力
メンション(@)の使い方
特定の人に通知を送りたい場合は「メンション」を使います。メッセージの中で@ユーザー名と入力すると、その人に通知が届きます。
- @ユーザー名:特定の個人に通知
- @channel:チャンネルのメンバー全員に通知(オンライン・オフライン問わず)
- @here:チャンネルの現在オンラインのメンバーのみに通知
@channelは全メンバーに通知が飛ぶため、大人数のチャンネルで多用するとストレスの原因になります。全員に見てほしい重要連絡以外は@hereまたは個別メンションを使いましょう。
通知の設計を整えても、在宅だと生活音やまわりの話し声で集中が途切れることがあります。集中して作業したい時間帯だけノイズキャンセリング付きのイヤホンを使って音を遮る、という方法を取っている人もいます。
リアクション(絵文字)の活用
メッセージにカーソルを合わせると表示されるリアクションボタンから、絵文字でリアクションを付けられます。「了解しました」と返信する代わりに👍を付けるだけで済むため、チャンネルの流れを止めずにリアクションできます。
よく使われるリアクションの例は以下の通りです。
- 👍:了解・賛成
- 👀:確認中・見ました
- ✅:対応完了
- 🙏:ありがとう・お願いします


知っておくと便利な機能
スレッド(返信)
メッセージにカーソルを合わせて「スレッドで返信」をクリックすると、元のメッセージに対する返信をスレッドとしてまとめられます。スレッドを使うことで、チャンネルのメインの流れを汚さずに議論を深められます。
スレッドを使わずに全ての会話がチャンネルに流れると、複数の話題が入り乱れて読みにくくなります。「ちょっとした質問や議論はスレッドで」がSlackの基本マナーです。
ファイルの共有
メッセージ入力欄の「+」ボタンからファイルを添付できます。ドラッグ&ドロップでの添付も可能です。共有されたファイルはSlack上でプレビュー表示され、画像・PDF・テキストファイルなどはダウンロードせずに内容を確認できます。
Google DriveやDropboxとの連携を設定すれば、クラウドストレージ内のファイルをリンクとして共有することもできます。
ブックマーク(後で読む)
メッセージにカーソルを合わせて「ブックマークに追加」をクリックすると、後で見返したいメッセージを保存できます。ブックマークしたメッセージは左サイドバーの「ブックマーク」から一覧で確認できます。
リマインダー
メッセージにカーソルを合わせて「リマインド」を選択すると、指定した時間に通知が届きます。「後で対応しよう」というメッセージを忘れないために便利な機能です。
ハドルミーティング
チャンネルまたはDMの画面でヘッドフォンアイコンをクリックすると、ワンクリックで音声通話を開始できます。ZoomやTeamsを立ち上げる手間なく、チャットの延長線上で「ちょっと話したい」というニーズに応えられます。
画面共有も可能なため、簡単な打ち合わせはハドルミーティングで十分対応できます。
気軽に使える機能だけに、意外とネックになるのが音声です。PC内蔵マイクのままだとキーボードの打鍵音まで拾ってしまい、相手側で聞き取りにくくなることがあります。ハドルを使う頻度が高いなら、卓上に置けるUSBマイクを用意しておくと会話がスムーズになります。


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便利なショートカットキー
覚えておきたいショートカット
Slackの操作速度を上げるショートカットキーを紹介します。
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
| Ctrl+K(Cmd+K) | チャンネル・DMの検索・移動 |
| Ctrl+Shift+K | 新規DMの作成 |
| Ctrl+F(Cmd+F) | 現在のチャンネル内を検索 |
| Ctrl+Shift+M | 自分へのメンション一覧 |
| Ctrl+Shift+S | ブックマーク一覧 |
| Ctrl+Shift+A | 全未読メッセージ一覧 |
| Ctrl+/(Cmd+/) | ショートカット一覧を表示 |
特にCtrl+Kは最も使用頻度の高いショートカットです。チャンネル名やユーザー名を入力するだけで即座に移動でき、マウス操作が大幅に減ります。
通知設定の最適化
通知のカスタマイズ
Slackの通知を適切に設定しないと、メッセージの嵐に疲弊してしまいます。以下の設定を行い、必要な通知だけを受け取るようにしましょう。
- 通知のタイミング:「ダイレクトメッセージとメンションのみ」に設定するのがおすすめ
- チャンネルごとの通知:重要度の低いチャンネルは「通知なし」に設定
- おやすみモード:業務時間外は通知をオフに(設定→通知→通知スケジュール)
- キーワード通知:自分の名前や担当プロジェクト名を登録しておくと、メンションされなくても通知が届く
「すべてのメッセージ」で通知を受け取る設定にすると、大量の通知で重要な情報を見逃すリスクが高まります。「ダイレクトメッセージとメンションのみ」を基本にして、重要なチャンネルだけ個別に通知設定を変更するのがベストプラクティスです。
Slackを使いこなすためのチームルール
チームで決めておくと良いルール
Slackを導入する際は、チーム内で以下のルールを共有しておくとスムーズに運用できます。
- チャンネルの使い分け:どの話題をどのチャンネルに投稿するか
- スレッドの活用:メインの会話はスレッドで返信する
- @channelの使い方:緊急時のみ使用する
- リアクションの意味:👍=了解、✅=対応完了、などチーム共通の意味を決める
- レスポンス期待時間:即レス不要、1時間以内を目安にする等
- 業務時間外:急ぎでなければ翌営業日の確認でOK
Slackの料金プラン
プラン比較
| プラン | 月額/ユーザー | メッセージ履歴 | 連携アプリ |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 90日間 | 10個まで |
| Pro | 1,050円 | 無制限 | 無制限 |
| Business+ | 1,800円 | 無制限 | 無制限 |
| Enterprise Grid | 要問合せ | 無制限 | 無制限 |
無料プランでも基本的なチャット機能は十分に使えます。ただし、メッセージ履歴が90日間に制限されるため、過去の会話を遡る必要がある場合はProプラン以上が必要です。少人数チームであればProプランが最もコストパフォーマンスに優れています。


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まとめ
Slackの基本操作は「チャンネルに参加する」「メッセージを送る」「メンションで通知する」「リアクションで応答する」の4つだけです。これさえ押さえておけば、日常的なコミュニケーションで困ることはありません。
その上で、スレッド・ブックマーク・ハドルミーティング・ショートカットキーを覚えていけば、Slackの生産性向上効果を最大限に引き出せます。「チャットで伝えにくいことはハドルで話す」「議論はスレッドでまとめる」「リアクションで無駄な返信を減らす」この3つを意識するだけで、チームのコミュニケーション効率は格段に上がります。Slack公式サイトから無料で始められるため、まずはチームで試してみてはいかがでしょうか。
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