クラウドストレージを選ぶにあたって、「DropboxとOneDrive、結局どっちがいいのか」と迷っている方は多いのではないでしょうか。どちらもクラウドストレージの定番サービスであり、基本的な機能は似ているため、違いが分かりにくいのは当然です。
結論を先に言えば、「Microsoft 365を使っているならOneDrive」「同期速度とファイル共有の使い勝手を重視するならDropbox」というのが大まかな判断基準です。ただし、料金・容量・連携サービスなど細かい違いが多くあるため、自分の使い方に合ったサービスを選ぶことが大切です。
この記事では、DropboxとOneDriveを料金・容量・機能・使い勝手・セキュリティなど多角的に比較し、どちらを選ぶべきかを用途別に解説します。

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DropboxとOneDriveの基本情報
Dropboxとは
Dropboxは、2008年にサービスを開始したクラウドストレージの先駆者です。米Dropbox, Inc.が運営し、全世界で7億人以上のユーザーを抱えています。ファイル同期の速度と信頼性で高い評価を得ており、個人からビジネスまで幅広く利用されています。
OneDriveとは
OneDriveは、Microsoftが提供するクラウドストレージサービスです。Windows 10/11に標準搭載されており、Microsoft 365(旧Office 365)のサブスクリプションに含まれているため、Officeソフトとの連携が最大の強みです。Microsoftアカウントがあれば誰でも無料プランを利用できます。
料金プランの比較
個人向けプラン
| 項目 | Dropbox | OneDrive |
|---|---|---|
| 無料プラン | 2GB | 5GB |
| エントリープラン | Plus: 月1,500円/2TB | Microsoft 365 Basic: 月260円/100GB |
| スタンダードプラン | Essentials: 月2,400円/3TB | Microsoft 365 Personal: 月1,490円/1TB |
| ファミリープラン | Family: 月2,500円/2TB×6人 | Microsoft 365 Family: 月2,100円/1TB×6人 |
ビジネス向けプラン
| 項目 | Dropbox Business | OneDrive for Business |
|---|---|---|
| 最安プラン | Business: 月1,500円/人/9TB共有 | Plan 1: 月630円/人/1TB |
| 上位プラン | Business Plus: 月2,400円/人/15TB共有 | Plan 2: 月1,250円/人/無制限 |
OneDriveのMicrosoft 365 Personalプランには、Word・Excel・PowerPoint・Outlookなどのデスクトップアプリが含まれています。Officeソフトも必要なら、OneDriveの方がトータルコストで有利です。
無料プランの容量はDropboxが2GB、OneDriveが5GBで、OneDriveが優勢です。ただし、有料プランではDropboxが2TBから始まるため、大容量が必要な場合はDropboxの方がコストパフォーマンスが高くなります。
とはいえ、写真や動画までクラウドに全部置こうとすると、どちらを選んでも容量の追加課金が避けられません。普段使わない過去データはローカルの外付けSSDに逃がして、クラウドは「今動かしているファイル」だけにする、という分け方をしている人も多いようです。


同期速度と信頼性の比較
Dropboxの同期技術
Dropboxはクラウドストレージの中でも同期速度の速さで定評があります。独自の「ブロックレベル同期」技術により、ファイルの変更箇所のみを転送するため、大きなファイルでも差分だけが高速で同期されます。
「同期の信頼性でDropboxを選んでいる」というユーザーは多く、特にフリーランスやクリエイターなど大容量ファイルを頻繁にやり取りする職種からの評価が高いです。
OneDriveの同期
OneDriveも同期速度は改善が進んでいますが、Dropboxと比較するとやや遅いと感じるユーザーが多いのが実情です。特に大量のファイルを一度に同期する場合や、大容量ファイルのアップロード時に差が出やすいとされています。
ただし、Windowsとの統合度は非常に高く、エクスプローラーからシームレスに操作できる点はOneDriveの大きな強みです。Windows 10/11では初期設定でOneDriveが有効になっているため、追加のセットアップなしですぐに使い始められます。
ファイル共有機能の比較
Dropboxのファイル共有
Dropboxのファイル共有は非常にシンプルで使いやすいと評判です。
- 共有リンク:ファイルやフォルダの共有リンクを1クリックで生成
- パスワード保護:共有リンクにパスワードを設定(有料プラン)
- 有効期限:共有リンクの有効期限を設定(有料プラン)
- Transfer:最大100GBまでのファイル転送サービス(有料プラン)
- 権限設定:閲覧のみ/編集可能の権限切り分け
OneDriveのファイル共有
- 共有リンク:Dropboxと同様の共有リンク機能
- パスワード保護:共有リンクにパスワードを設定(有料プラン)
- 有効期限:共有リンクの有効期限設定
- Office Online共同編集:Word・Excel・PowerPointのリアルタイム共同編集
- SharePointとの連携:ビジネスプランではSharePointと統合したチーム共有
基本的なファイル共有機能は両者とも十分ですが、Office文書の共同編集においてはOneDriveが優位です。複数人でExcelファイルを同時編集するといった使い方は、OneDriveの方がスムーズに行えます。


連携サービスの比較
Dropboxの連携
Dropboxは多くのサードパーティーサービスとの連携に対応しています。
- Slack・Zoom・Trello・Asana等のビジネスツール
- Adobe Creative Cloud(Photoshop・Illustrator等)
- Google Workspace(Gmail・Googleドキュメント等)
- Canva・Figmaなどのデザインツール
OneDriveの連携
- Microsoft 365(Word・Excel・PowerPoint・Teams・Outlook)との完全統合
- SharePoint・Power Automate等のMicrosoftエコシステム
- Windows標準のバックアップ機能
Microsoft製品中心の業務環境ではOneDriveの連携の方がかなり快適です。一方、Adobe製品やMac環境での利用が多い場合はDropboxの方が連携しやすい傾向があります。
チームで数TB単位のデータを共有するとなると、どちらのプランでもランニングコストがそれなりに膨らみます。社内やチーム内だけで完結する共有なら、事務所にNASを1台置いて社内共有はそちらに寄せる、という選び方をしている会社もあります。
セキュリティの比較
暗号化
| 項目 | Dropbox | OneDrive |
|---|---|---|
| 転送時の暗号化 | TLS/SSL | TLS/SSL |
| 保存時の暗号化 | AES 256ビット | AES 256ビット |
| ゼロナレッジ暗号化 | Vault機能(有料) | Personal Vault |
| 二要素認証 | 対応 | 対応 |
セキュリティの基本的な水準は同等です。OneDriveには「Personal Vault」という、追加認証(顔認証・指紋認証・SMS等)を要求する特別なフォルダ機能があり、重要書類の保管に適しています。Dropboxにも「Vault」という類似機能がありますが、有料プランでの利用となります。
スマートフォン対応の比較
モバイルアプリの使い勝手
どちらもiOS・Android向けのアプリを提供しており、基本的な機能に大きな差はありません。
- Dropbox:ドキュメントスキャン機能が便利。UIがシンプルで使いやすい
- OneDrive:Office文書のモバイル編集がスムーズ。写真の自動バックアップ機能あり
スマートフォンで撮影した写真の自動バックアップについては、どちらも対応していますが、iPhoneユーザーでiCloudを既に使っている場合は、役割が重複する点に注意が必要です。


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用途別おすすめ
Dropboxがおすすめな人
- 大容量のファイル(動画・画像・デザインデータ)を頻繁に同期する
- 同期の速度と信頼性を最優先したい
- Mac環境での利用がメイン
- Adobe Creative Cloudとの連携が必要
- フリーランスやクリエイター職
- チーム外のクライアントとのファイル共有が多い
OneDriveがおすすめな人
- Microsoft 365(Word・Excel・PowerPoint)を日常的に使っている
- Windows PCがメインの作業環境
- Office文書の共同編集を頻繁に行う
- コストを抑えたい(Microsoft 365に含まれているため追加費用なし)
- SharePointやTeamsと連携した業務を行っている
- 企業の情報システム部門としてMicrosoft環境に統一したい
「両方使う」という選択肢もあります。仕事用のOffice文書はOneDrive、プライベートの写真や動画はDropbox、という使い分けをしているユーザーも少なくありません。無料プランの容量を合算すれば7GB(Dropbox 2GB + OneDrive 5GB)が無料で使えます。
乗り換えの方法
DropboxからOneDriveへの移行
Dropboxの同期フォルダ内のファイルをOneDriveのフォルダにコピーするだけで基本的な移行は完了します。ファイル数が多い場合は、PCのローカルにいったんダウンロードしてからOneDriveフォルダに移動するのが確実です。
この「いったんローカルに降ろす」工程でPCの空き容量が足りず、作業が止まってしまうことがあります。移行させたいデータがそれほど大きくないなら、USBメモリを一時的な置き場として挟むと作業がスムーズです。
OneDriveからDropboxへの移行
同様に、OneDriveフォルダ内のファイルをDropboxフォルダにコピーします。Dropboxには公式サイトのWeb版からファイルをドラッグ&ドロップでアップロードすることも可能です。
移行前に、共有リンクを発行しているファイルがないか確認しましょう。移行するとURLが変わるため、外部に共有したリンクは無効になります。取引先やクライアントに共有しているファイルがある場合は、新しいリンクを事前に連絡しておく必要があります。
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まとめ
DropboxとOneDriveは、どちらも十分に高品質なクラウドストレージサービスです。最終的な選択基準はシンプルで、Microsoft 365を使っているならOneDrive、そうでなければDropboxというのが最も合理的な判断です。
同期速度やファイル共有の手軽さではDropboxが優位、Office連携やコスト面ではOneDriveが優位と、それぞれに明確な強みがあります。どちらも無料プランが用意されているため、まずは両方を試してみて、自分の業務スタイルに合う方を選ぶのがベストな方法です。OneDrive公式サイトとDropbox公式サイトからそれぞれ無料で始められます。


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