毎月の経費精算に追われている経理担当者は多いのではないでしょうか。紙の領収書を集めて、Excelに入力して、上長に承認をもらって、会計ソフトに転記する。この一連の作業だけで、月末には何時間もの時間が消えてしまいます。
そんな悩みを解決するのが、クラウド型の経費精算ツールです。なかでも「楽楽精算」と「マネーフォワード クラウド経費」は国内シェアトップクラスの2大サービスとして知られており、どちらを選ぶべきか迷っている企業が数多くあります。
この記事では、楽楽精算とマネーフォワード クラウド経費を中心に、主要な経費精算ツールの機能・料金・使いやすさを比較します。自社の規模や業務フローに合ったサービスを見つけるための判断材料として活用してください。

👆ナビ助のおすすめ
Google Oneには、ご家族との大切な写真や動画を「Googleフォト」に高画質のまま容量を気にせず保存できるなど、スマホをより便利にお使いいただける魅力的な特長がございます。

経費精算ツールを導入するメリット
入力ミスと差し戻しが激減する
手入力では数字の打ち間違いや科目の選択ミスが避けられません。経費精算ツールを使えば、レシートのOCR読み取りや交通系ICカードとの連携で自動入力されるため、入力ミスが大幅に減ります。結果として差し戻しのやり取りも減り、申請者・承認者双方の負担が軽くなります。
承認フローが高速化する
紙ベースの承認では、上司が外出中だと書類がデスクに溜まったまま放置されることがあります。クラウドツールならスマホからでも承認できるため、外出先や在宅勤務中でもリアルタイムで処理が進みます。多段階承認の設定も柔軟にできるサービスが多く、社内の承認ルートに合わせたカスタマイズが可能です。
電子帳簿保存法に対応できる
電子帳簿保存法の改正により、電子取引データの電子保存が義務化されました。経費精算ツールの多くは、タイムスタンプの付与や検索要件への対応を標準で備えているため、法令対応の負担を軽減できます。紙の領収書をスマホで撮影し、電子データとして保管するワークフローも確立できます。
とはいえ、撮影が済むまでの紙の領収書は手元に残ります。ポケットや財布に入れっぱなしで折れてしまうと読み取りにくくなるので、月ごとに分けられるファイルを1冊決めておくと処理がはかどります。
楽楽精算の特徴と強み
国内トップクラスの導入実績
楽楽精算は、累計導入社数18,000社以上を誇る国内トップクラスのシェアを持つ経費精算システムです。交通費精算、出張旅費精算、経費精算、支払依頼、請求書処理など、経理業務全般をカバーする機能を備えています。
柔軟なカスタマイズ性
楽楽精算の強みは、申請フォームや承認フローを自社のルールに合わせて細かくカスタマイズできる点です。項目の追加・変更、必須入力の設定、条件分岐による承認ルートの切り替えなど、既存の社内ルールをそのままシステムに反映できます。
また、ICカード取り込みによる交通費の自動計算機能が優秀で、定期区間の自動控除にも対応しています。交通費精算の多い企業にとっては大きな時短効果があります。
料金体系
楽楽精算の料金は、初期費用100,000円〜、月額費用30,000円〜となっています。利用人数や必要な機能によって見積もりが変わるため、正確な費用は個別の問い合わせが必要です。中〜大企業向けの料金設定といえるでしょう。


マネーフォワード クラウド経費の特徴と強み
バックオフィス全体との連携力
マネーフォワード クラウド経費は、マネーフォワード クラウドシリーズの一つとして提供されている経費精算サービスです。最大の強みは、会計・給与・勤怠・請求書など、同シリーズの他サービスとシームレスに連携できる点です。
経費精算のデータが自動で会計ソフトに反映されるため、仕訳の手入力が不要になります。バックオフィス全体をマネーフォワードで統一すれば、二重入力がほぼゼロになり、月次決算の早期化にも貢献します。
クレジットカード連携が強力
マネーフォワード クラウド経費は、法人クレジットカードやプリペイドカードとの連携機能が充実しています。カードの利用明細が自動で取り込まれ、経費申請に反映されるため、領収書の手入力がほとんど不要になります。電子マネーやQRコード決済との連携にも対応しています。
料金体系
マネーフォワード クラウド経費は、マネーフォワード クラウドのパッケージ契約に含まれる形で提供されます。小規模事業者向けのスモールビジネスプランは月額3,980円(年額プラン)から利用でき、経費精算だけでなく会計や請求書発行も含まれています。従業員が増えると1人あたりの追加費用が発生しますが、複数サービスが含まれる点を考慮するとコストパフォーマンスは高いです。
楽楽精算 vs マネーフォワードを徹底比較
| 比較項目 | 楽楽精算 | マネーフォワード クラウド経費 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 100,000円〜 | なし |
| 月額費用 | 30,000円〜 | 3,980円〜(パッケージ) |
| OCR機能 | あり(オペレーター補正付き) | あり(AI読み取り) |
| カスタマイズ性 | 非常に高い | 標準的 |
| 他サービス連携 | 外部会計ソフト連携 | 自社シリーズで統合 |
| 向いている企業 | 中〜大企業 | 中小〜中堅企業 |
| 無料トライアル | あり | あり(1ヶ月) |
楽楽精算は「経費精算に特化した専門ツールが欲しい」「既存の業務フローを変えたくない」企業向け。マネーフォワードは「バックオフィス全体を効率化したい」「コストを抑えて始めたい」企業向けです。
経理側でまとめて電子化する運用にするなら、スマホ撮影より読み取りが安定するドキュメントスキャナが役立ちます。月末に溜まったレシートを一気に流し込めるので、紙が机に残らなくなります。
その他の主要経費精算ツール
ジョブカン経費精算
ジョブカン経費精算は、月額500円/人〜という手頃な料金で利用できるクラウド経費精算サービスです。シンプルなUIで直感的に操作でき、ジョブカン勤怠管理やジョブカン給与計算と連携可能です。小規模企業から中堅企業まで幅広く対応しています。
コンカー(SAP Concur)
SAP Concurは、グローバルで広く利用されている経費精算・出張管理ソリューションです。世界中の出張予約サイトや航空会社と連携しており、海外出張が多い企業や外資系企業に特に強みを発揮します。多通貨対応、各国の税制対応など、グローバル展開している企業には最適な選択肢です。
TOKIUM経費精算
TOKIUM経費精算は、領収書のデータ化をオペレーターが代行してくれるサービスです。OCRによる自動読み取りではなく、人の目で確認してデータ化するため、読み取り精度が非常に高いのが特徴です。「領収書が多くて処理が追いつかない」という課題を抱える企業に向いています。


経費精算ツールを選ぶときのチェックポイント
従業員の申請のしやすさ
経費精算ツールは経理部門だけでなく、全従業員が日常的に使うものです。申請画面のわかりやすさ、スマホアプリの使い勝手、レシート撮影の精度など、現場の従業員がストレスなく使えるかどうかが定着のカギを握ります。トライアル期間中に必ず複数の部門で試してもらいましょう。
会計ソフトとの連携
経費データを会計ソフトに取り込む際の互換性は最重要確認事項の一つです。CSVエクスポートの形式、API連携の有無、仕訳の自動生成に対応しているかなど、経理の日常業務に直結するポイントを細かく確認してください。
連携が完全でない部分は、結局のところ手作業での突き合わせが残ります。画面の数字を追いながら合計を確かめる作業では、キー配置の大きい実務用の電卓が手元にあると確認が速くなります。
電子帳簿保存法への対応状況
電子帳簿保存法に対応したタイムスタンプ機能やJIIMA認証の有無は、必ず確認しておくべき項目です。法改正への追従が遅いサービスを選ぶと、後から別のツールに乗り換える手間が発生する可能性があります。
経費精算ツールの導入は「経理部門だけの改善」ではなく「全社的な業務改革」です。経営層のコミットメントと、現場への丁寧な説明がなければ、ツールを導入しても旧来のやり方に戻ってしまうケースがあります。
まとめ
経費精算ツールの選択は、企業の規模と課題に応じて最適解が変わります。カスタマイズ性と専門性を重視するなら楽楽精算、バックオフィス全体の効率化とコスト重視ならマネーフォワード クラウド経費が第一候補になるでしょう。
小規模でコストを抑えたい場合はジョブカン経費精算、グローバル展開しているならSAP Concur、領収書の処理量が多いならTOKIUMと、企業ごとのベストな選択肢は異なります。いずれのサービスも無料トライアルが用意されているので、まずは試してみて実際の操作感を確認することをおすすめします。


経費精算と合わせて業務全体を効率化するガジェットはこちら
在宅勤務でも経費精算をスムーズに進めるためのテレワーク環境を整えましょう
👆ナビ助のおすすめ
Google Oneには、ご家族との大切な写真や動画を「Googleフォト」に高画質のまま容量を気にせず保存できるなど、スマホをより便利にお使いいただける魅力的な特長がございます。






